魔法少女集団くすぐり

Last-modified: 2020-11-08 (日) 03:52:54
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「……可愛いな……恵理奈ちゃん」

は、初めまして、僕は悠太っていいます。
歳は12で、小学六年生です。
突然ですが、僕はある女の子が好きです。
同じクラスの恵理奈ちゃんです。
背は僕とそんなに変わらなくて……僕の背が低いだけです。
栗色の髪をツインテールにしていて、雰囲気がポワポワしてて優しい女の子です。
恵理奈ちゃんは二人の友達と話していました。
茶髪のショートヘアの女の子の佳奈ちゃんと黒髪のポニーテールの女の子の由佳ちゃんです。
佳奈ちゃんは中学生位のスタイルで男子達に人気があります。
由佳ちゃんはこのクラスの学級委員で皆の面倒見がいい女の子です。

「……またかよ、悠太」
「わっ!?な、何」

僕が恵理奈ちゃんに見惚れてると、友達の亮が話しかけてきました。

「なぁ……見てるこっちがもどかしくなるからいい加減告ってみろよ」
「えぇ!?そ、それは……」

……亮には僕の気持ちが筒抜けでした。
恵理奈ちゃんの事が好きなのを知られていた。
亮曰く判り易いそうです。
……僕が恵理奈ちゃんに告白できない理由。
それは、僕が内気で恥ずかしがり屋だからです。
それに……初めて亮と会った時は女の子と間違われた位に僕の顔立ちは中性的だった。
だから、自分に自信が持てないのだ。

「そんなんだといつか横取りされるぞ」
「それは……分かってるけど……」

何度も勇気を振り絞って告白しようと思った。
でも、いざしようとすると恥ずかしくなって告白できていないんです。
……亮と比べると僕って情けないな。

「悠太ったらまた見惚れてたの?」
「っ!?亜理紗には関係ないよ……」
「ふぅ~ん、そんな事言うんだ…」

僕に話しかけてきた女の子は亜理紗。
僕の幼馴染です。
いつも、僕の事をからかってきます。
でも、長い黒髪に人形のような綺麗な顔立ちは男女問わずに人気だった。

「悠太は草食系だもんね……だからこんな事されると……」
「あっ……」

亜理紗が僕の頬に手を添えてくる。
そして頬を撫でながら顔を近づけてきた。
……互いの吐息を感じられる位の距離まで近づいてきた。

「っ///」
「ほら……顔が赤くなってる」
「うぅ……」

……こんな感じで女の子に触れたりするだけで恥ずかしくなっちゃう。
……手を握るだけでドキドキする。
これが告白できない一番の理由だった。

「……悠太には高嶺の花だと思うけど…まぁ、悠太が満足できるまでがんばってね♪」
「う、うん」
「……悠太が良いならそれで良いんだけどな」

話が終わると二人共自分の席に戻っていった。
すぐにチャイムが鳴って騒いでた皆が自分の席に戻り始めた。
……不意に恵理奈ちゃんと目が合った。
でも、すぐに視線を逸らされてしまった。
……どんどん自分に自信がなくなっていった。

「……えっ!?な、何これ!!」

学校での授業が終わって帰路についていた。
朝に恵理奈ちゃんと目が合ったときに視線を逸らされた事が頭の中をグルグルしていた。
そんな時に急に眠気がして……気が付いたらこの状況なのだ。
……周りが暗くてプールに素っ裸で浸かっていた。
……冷たくも熱くもない温い液体でできたプールだった。

「……やっと目が覚めたのね」
「だ、誰?」

声が聞こえてきた方を向くとそこには女の子がいた。
黒髪でツーサイドアップと呼ばれてる髪型にした女の子だった。
……なんとなく亜理紗に似ていた。
そんな女の子が黒いレオタードみたいなのを着て僕と同じようにプールに浸かっていた。

「私?私はサリアよ」
「な、何してるの?」
「私達は君みたいな男の子が大好きなの♪」

……僕を見て微笑みながらそんな事を言ってきた。
大好きって……どの意味でだろ……
……というよりサリアさんは私達って言った?

「あぁぁぁぁぁぁ!!サリアが男の子を連れて来てる!!」
「やっとサリアも男の子を連れて来たのね♪」
「可愛い男の子ですわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うわぁ!?」

次から次に小学生位の女の子達が出てきた。
そして、僕を見るとどんどんプールに飛び込んで僕に近づいてきた。
……女の子達に囲まれて恥ずかしかった。

「草食系ですわ……」
「真っ赤で可愛い♪」
「ねぇ……抱きついて良い?」
「あぅ……」

思わず縮こまってしまう。
だって皆可愛いんだよ。
……少しずつ距離を詰めてくる。
後ろに下がろうとしても別の女の子がいるから下がれない。

「むぅ……私が連れてきたのに……」

そんな風にサリアさんが僕に後ろから抱き着いてきた。
それだけで心臓がバクバクになる。
……小振りな胸が押し当てられて恥ずかしい。

「まぁ……そろそろ始めましょ」
「そ~だね~」
「この男の子は何時まで持つかな……」
「な、何を……するの?」

今から何が始まるのか……
女の子達が僕に手を伸ばしてくる。
沢山の柔らかい手が僕に迫る。

「……頑張って耐えてね……悠太」

……サリアさんがそう言ったら女の子達が一斉に僕に触れてきた。

「ひゃぅ!!?うひゃ!?」
「あらあら……随分敏感じゃない」
「それ程このプールに浸からせてないんだけどね」
「ひょっとしてこれが素?」

……僕は昔から肌が敏感だった。
少し触られるだけでくすぐったい。
だから……これだけはされるのが嫌だった。

「くひぃ!!あぅぅ!?」
「やだ……何この可愛い生き物!!」
「ひょっとして……サリアの好きな男の子?」
「ち、違う!!?」

……女の子達は僕の身体をなぞってきた。
人差し指だけ使う子もいれば五本全部の指でなぞる子もいる。
うぅ……くすぐったくて声が出ちゃいそう。

「腋をこちょこちょ~♪」
「お臍をほじほじ♪」
「喉をじゃらしてみようっと♪」
「うひぃ!?あ…ああ……」

手付きがなぞるからくすぐるに変わり始めた。
くすぐったい刺激が徐々に強くなってくる。

「足の裏もこちょこちょ~」
「あはは~我慢は身体に毒だよ~」
『こちょこちょ~♪』
「くふふ…うひぃ……あはははははははははははははは!?」

遂に僕は我慢できなくなって笑い出してしまった。
それを聞いた女の子達が面白がって更にくすぐってくる。

「うひゃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!?」
「凄い声だね~」
「あぁ……我慢できなくなった時の表情が堪らないわ」
「いやひゃはははっははははははっはははははっはは!!や、止めてよ!?」
『やだ♪』
「うひゃあはははははっはははははははははっはははは!!!」

身体中を手で覆いつくされる。
女の子の手で身体中を弄られる。
変な気分になりそう。

「あはっ♪弄りたくなる小さな物です♪」
「あぐぅ!!」

……女の子の一人があの部分を両手で優しく握ってきた。
自分でも触り慣れていない箇所を知らない女の子に弄られる。
くすぐったい以外の刺激が僕を悩ませる。

「あひゃぁ!!?な、何これぇぇぇぇぇぇ!!!」
「あらら、効いてきちゃった♪」

突然身体中のくすぐったさが異常な位に強くなった。
……というよりプールに浸かっている部分が熱くなっていた。

「いやひゃはははっははっはははははははははは!?もうやだぁぁぁぁぁぁ!!?」
「ふふふ、暴れたって無駄で~す」
「やっぱり、ショタは最高です♪」

僕の身体が変な事になっているのを女の子達は気付いているみたい。
もう、身体がくすぐったいっていう刺激とそれ以外の判らない刺激しか感じられない。

「……悠太」

不意にサリアさんが視界に入ってきた。
……それもかなり近い。

「好きだよ……」
「んぅ!?」

サリアさんの顔がそのまま近づいてきて唇同士が触れ合った。
……これがキスなんだ。
そう考えたら顔が急に熱くなった。
そのまま、僕は意識を失ってしまった。

「ぅぅ……」
「あ~目を覚ましました~♪」

僕が意識を取り戻したらそこはあのプールではなかった。
白い天井、花柄の壁紙が使われている壁、そしてベッドの周りに大量の可愛らしいヌイグルミが置いてあった。
どこからどう見ても女の子の部屋だった。

「えっ!?」
「あ~さすがに吃驚しちゃいますよね~」

そんな中、異様だったのは僕が素っ裸のまま手足が光る白い鎖で天井から吊られていた事だった。
そして、僕を覗き込んでいる女の子の格好も普通ではなかった。
黄色を基調としたフリルが沢山付いたミニスカートと……む、胸が強調されるデザインのノースリーブに服と同色の手袋を着用していた。
茶髪のロングウェーブで可愛さが引き立っていた。

「カノン?あの子、目が覚めた?」
「だ、大丈夫だった?」
「大丈夫ですよ~リナもユウも入ってくださ~い」

カノンさんがそう言うと部屋のドアが開いて二人の女の子が入ってきました。
一人は栗色の長い髪をツーサイドアップと呼ばれている髪型にして、カノンさんの服に似ているピンク色の服を着ているリナと呼ばれた女の子。
もう一人は長い黒髪をお嬢様結びにしていて、他の二人と似ている水色の服を着ているユウと呼ばれた女の子だった。
……リナさんは何故か雰囲気が恵理奈ちゃんに似ていました。

「……で、なんであんな場所にいたの?」
「し、知らない……」
「でしょうね、奴等のやりそうなことだわ!!」
「ゆ、ユウちゃん……恐い……」
「そうですよ~落ち着きましょう」

怒鳴ったユウさんをカノンさんが落ち着かせていた。

「……貴方、廃人になるところだったのよ」
「は、廃人?」
「そ、生命エネルギーを吸われて二度と目が覚めなくなるところだったの」
「間に合って良かったのですよ~」

……それって僕は死にかけたって事?
つまり彼女達は命の恩人って事になる。

「……ところでリナはどうして離れてるのです~?」
「そ、それは……」

リナさんが僕から離れた所で顔を赤らめて俯いていました。
……僕は今、素っ裸な事を思い出して恥ずかしくなった。

「あら~今度はこっちも赤くなりましたよ~」
「……しょうがない事だから二人共我慢しなさい」
「しょうがないの?」
「……だって貴方、今は下着すら着れないのよ」
「えっ!!?な、何で!?」

……部屋を見渡すと確かにベッドに近い小テーブルの上に僕の服が綺麗に畳まれて置いてあった。
でも何で素っ裸なんだろ?

「……これでもそう言える?」
「うひゃぁ!?」

突然ユウさんが僕の手を触ってきた。
それだけなのに、身体に電流が走った様なくすぐったさを感じた。

「あの人達に~敏感にさせられたのですよ~」
「しかもとびっきりにね」

た、確かに……手を触れるだけでこうなるなんて……
普通じゃない。

「だから~私達が魔法で治すですよ~」
「まぁ……方法がアレ……だけどね」
「アレって?」
「………りよ」
「え?」

ユウさんが方法について言い難そうに俯いていた。
しかも、皆一斉に顔を赤らめていた。

「だから!!私達が貴方の身体をいっぱいくすぐるの!!!」
「え……えぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

確かにそれは言い難い。
と言うよりそれは今僕が一番恐れている行為だった。

「精一杯こちょこちょしますね~」
「わ、私は初めてだから上手くできないと思うけど…よ、宜しくお願いします」
「男の子なんだから我慢してね」
「あ…ぁぁ……」

皆が僕の方を向くと……そのまま空中に浮かんだ!?
と、飛んでる!!?
そして、カノンさんが僕とベッドの間に入って抱きつく感覚で僕の脇腹付近に手を添える。
ユウさんは……足の方に飛んでいった。
リナさんは僕の正面に浮かんで顔を少し赤らめながら腋付近に手を添えた。
まだくすぐられていないのに……想像しただけでくすぐったくなる。
そして……運命の時は来てしまった。

「こちょこちょです~♪」
「こ、こちょこちょ」
「うひゃははっははははっはははははっははははっはははは!?」

カノンさんとリナさんが僕に抱きついてきてそのまま腋と脇腹を思いっきりくすぐってきた。
それなりにスタイルの良いリナさんは遠慮がちなのにスタイルが抜群のカノンさんは僕の反応を見て楽しんでいる様だった。
二人の身体の感触が挟まれている僕に伝わってきて恥ずかしかった。
手袋をしている手で敏感になっている素肌をくすぐられる。
想像以上にくすぐったい。
くすぐったい刺激から逃げる為に身体を揺らすが僕の動きに合わせてくすぐってくる。
早い話既に限界だった。

「もう、情けない声で笑わないで」
「そ、そんな事くひぃひひひひ!い、言われてもひょわはっはははははっはっはははは!!!」

両足に柔らかい感触が乗っかったと思ったら足の裏に強烈なくすぐったさを感じた。
特に、足の拘束は固くて自由に動かせない。
だから、逃げ場が無くてひたすらくすぐったい。

「リナ、こんな風にここをペロペロすると男の子は喜んでくれますよ~もちろんこちょこちょしたままです~」
「こ、こう?」
「うひゃ!?あははっはははははっははっははっはは!!!」

抱きついている二人が僕の首筋を舐めてきた。
それが今の僕には普通にくすぐったい。

「土踏まずが良い?それとも指の間が良い?……まぁ、どっちもやるわ」
「いひゃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!?」

足の裏もくすぐったいのは変わらなかった。
片方が土踏まずをくすぐられたらもう片方は指の間を穿られる。
全ての指の間が一気に穿られるとくすぐったくて足を揺らした。
それでも足からくすぐったさは消えてくれない。

「んっ?何か硬いの当たってる?」
「あ~そこもこちょこちょした方が良いですよ~先っぽがリナの方を向くように太腿で挟むです~それで裏の筋をこちょこちょするですよ~」
「優しくよ、そこは一番敏感なんだから」
「わ、分かった」
「あぅひぃひひひひひひひひひっひひひひひひ!?ひゃぁはははははっははははははははははは」

スタイルの良いリナさん達に密着されてあの女の子達に弄られてあの部分はしっかり硬くなっていた。
……僕はあの部分を弄るのに抵抗があった。
亮によると僕は遅すぎるらしい。
それなのに今日一日で複数の女の子達に弄られまわされた。
そこから送られてくる判らない刺激が僕を悩ませる。
リナさんはあの女の子達と違って遠慮がちに弄っていた。
柔らかい太腿に挟まれてより変な気持ちになった。

「んぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「何か出てきたよ?」
「それは~男の子が気持ちよくなると出てくるですよ~」
「良かったわねリナ……この子はリナが良いって感じたんだから」
「ふぇっ!?」

……僕に背を向けているから表情が判らないけどなんとなく赤くなっているような気がする。
というより初射精が女の子にさせられるなんて……
喜んで良いのか判らない。

「はぁ……はぁ……はぁ……」
「……じゃあ仕上げをやりましょう」
「遂に~やるんですね~」
「は、初めてなんだよ!?」
「大丈夫です~リナは好きな人にでき――」
「わー!!い、言わないでぇ!!?」

くすぐるのを止めたリナさん達が何か話していた。
リナさんが何だか慌てていた。
そう思っていると白い鎖が消えて僕はベッドに落ちた。
その際にベッドに置いてあった大量のヌイグルミが跳ねて僕に雪崩れてきた。
……あれ?刺激が普通になっていた。

「最後の仕上げで貴方に生命エネルギーを注ぐわよ」
「ど、どうやって?」

僕の前にユウさんが下りてきてそう言った。
カノンさんもリナさんも僕の周りに下りてきた。
……何故かリナさんは顔が湯気が出てると錯覚する位に真っ赤だった。

「簡単に言えば……キス、接吻、口付け、かしら」
「えぇぇ!!?」
「あの人達のは生命エネルギーを吸い上げるのです~私達はその逆で生命エネルギーを作れるのです~」
「あぅぅ……」
「……いざやるとなると想いを寄せてる人とでも恥ずかしいのかしら?」

……女の子とキスができるのは嬉しいけど、そんな理由でやっても良いのかな?
だって女の子にとってその行為は大事だと思う。

「……不満そうだけど植物状態になりたくないなら我慢しなさい」
「は、はい」

有無を言わせないユウさんの睨みに僕は竦んでしまいました。

「んっ」
「んむぅ!?」

ユウさんは戸惑いなんてない様にキスをしてきた。
柔らかい唇の感触を感じて恥ずかしくなる。
思わず顔を動かしそうになるけどユウさんの手で固定されていた。

「ぷはっ……私はこれ位でいいかしら」
「じゃあ~次は私ですよ~」
「んむ!?」

ユウさんが離れたかと思うとすぐにカノンさんがキスをしてきた。
……抱きつきながらやってきたから…そ、その……む、胸が押し当てられてさっき以上に恥ずかしかった。
なんて大胆な人なんだろ……

「はい、私の分は終わりですよ~」
「はぁ…はぁ……」
「さ、最後はわ、私だね」

カノンさんが離れるとリナさんが僕に跨ってきた。
……相変わらず顔は赤かった。

「基準量にするのに~私達はそんなに作ってないのでその分お願いしますね~」
「大体5分位かしら」
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

ご、5分もリナさんとキスをするの!!?
リナさんも湯気が出る位に真っ赤になっていた。

「私達、お邪魔虫みたいだから先に帰ってるわよ」
「頑張ってくださいね~」

そう言って急ぎ足で部屋から出て行ってしまった。

「ふぁう……」
「だ、大丈夫?」
「はい……大丈夫です……」

そう言ったものの顔はまだ真っ赤だった。
そのまま僕に覆いかぶさってきた。

「……悠太君」
「え?な、何」

突然僕の名前を呼ばれて吃驚した。
更に身体を密着してきてドキドキする。
そのまま背中に手を回して抱きついてきた。

「いつも……私の事見てるよね」
「そ、それって」
「うん……私は恵理奈だよ」
「っ!?」

え、恵理奈ちゃん!!?
やっぱり恵理奈ちゃん!?
それにしたって雰囲気以外全くの別人じゃ……

「普段の私と変身した私……ど、どっちが悠太君の好み?」
「そ、それは……」

普段見慣れている姿。
今までリナさんと呼んでいたスタイルの良い姿。
どちらも良くてどちらも恵理奈ちゃんなんだ。

「どんな姿でも恵理奈ちゃんは恵理奈ちゃんだよ」
「それって……どっちもって事かな?」
「そ、そうだよ」
「……そっか///」
「……」

……気が付いたら僕は恵理奈ちゃんを抱きしめていた。
僕でも僕の行動に吃驚している。

「悠太君……私も悠太君の事見てた」
「えっ!?」
「今日はゴメンね……恥ずかしくて目を逸らしちゃった」
「そ、そうだったんだ」
「……」
「……」
「……始めよっか」

恵理奈ちゃんが顔を赤くして顔を近づけてきた。
多分僕も顔が赤くなってると思う。
そのまま唇同士がくっついた。
お互い目を瞑る。
恵理奈ちゃんの身体の感触と唇同士が接触している事が恵理奈ちゃんを感じられる。
……5分がもの凄く長く感じる。
僕は……この幸せな時間をいっぱい楽しめた。

「あ……もう夕日が沈みそうになってる」
「そ、そうだね」

……5分どころじゃなかった。
時間を忘れて抱き合いながらキスをし続けていた。
いつの間にか恵理奈ちゃんがいつもの姿に戻っていた。
服をさっさと着て今は二人で町を歩いていた。
恵理奈ちゃんは僕がまた攫われないか心配で一緒に来てくれていた。

「……こうしてると…こ、恋人みたいだね」
「えっ!?」

今、僕は恵理奈ちゃんと手を繋いでる。
指を絡ませてしっかり繋いでいた。
……確かに恋人みたいだった。
お互いに恥ずかしいのか顔を真っ赤にした。

「あっ!!?悠太!!!」
「亜理紗!?」

そんな風に二人で歩いていると反対側から亜理紗が走ってきた。
そのまま僕に抱きついてきた。

「心配したんだよ!まだ家に帰ってないみたいだったから……って恵理奈?」
「心配しなくても悠太君はしっかり家に帰りますよ」
「なんで……二人が…一緒なの?」
「ふふふ、秘密です」
「むっ……」

……何故か亜理紗と恵理奈ちゃんの二人の間に火花が見えるのは気のせいだと思いたい。

「……家に帰る位なら手を繋ぐ必要なんてないよね…早く離しなさい」
「そう言いながら亜理紗さんは悠太君の手を握りましたね」
「わ、私は悠太と家が隣同士だから良いのよ、恵理奈は家反対側でしょ」
「家に帰る位……なんですよね」
「うぐっ」

見事に亜理紗は自分の発言がブーメランの様に帰ってきた。
……なんか二人の仲が普段より悪いような気がする。

「だったら私が一緒にいても問題ないわよね」
「っ!?う、うん」
「ちょっと二人共……」
「……悠太」

突然亜理紗が僕の名前を呼んだ。
……何だろ?

「私、恵理奈に負けないから……悠太の事、恵理奈以上に想ってるから」
「え?」
「悠太には悪いけど……私、悠太の事を異性として好きだから!!!」
「え、えぇぇぇぇ!!?」
「っ!!?」

……何で今僕は亜理紗に告白されたの!?
何か……今日はいろんな事が起こってばかりだった。
でも……僕個人なら良い事もあったから別に良いかな。
……ちなみにこの後僕等3人の関係が変わるのは分かりきっていた。

あの不思議な出来事から1ヵ月が経過していた。
あれから色々な事がありました。
まずはあの日に会った不思議な女の子達の正体を恵理奈ちゃんが教えてくれました。
……サリアさんは亜理紗、カノンさんは佳奈ちゃん、ユウさんは由佳ちゃんでした。
そしてあの日サリアさん…亜理紗と一緒にいた女の子達は全員亜理紗の友達だった。最初は吃驚したけど全員面影があったように感じた。
そしてもう1つは……

「悠太君……えへへ♪」

「恵理奈ったら……まぁ、私も同じだから別に良いかな…」
「…っ!?ふ、2人共な、なにやってるの!!?」

朝、誰かに身体を触られてる違和感に目を覚ますと僕は吃驚した。
2人のスタイルが良い女の子が僕に抱き付いて手袋を付けた手で僕を優しくくすぐっていたからだ。
1人は栗色の髪をツーサイドアップにしていて、フリルが沢山付いているピンク色のミニスカートとスタイルが強調されるデザインのノースリーブを着ている女の子。
もう1人は黒色の髪をもう1人と同じツーサイドアップにしていて、細部が違うけどもう一人と似ている服装の女の子。
…普段とは違う姿だけど、2人はそれぞれ恵理奈ちゃんと亜理紗だった。
……非現実的だけど2人は所謂魔法少女で、変身すればちょっとだけ身体を成長させられるみたいです。
だから……普段とは違うスタイルの良い2人の姿を見て僕はドキドキしていた。
それでも心は変わらないらしくいつも通りに接してくるから余計にドキドキする。
……もう1つあった出来事…それは学校という大勢が見ている前で僕は2人から同時に告白された。
おかげで僕達はクラスで一番注目されていた。
亮やクラスの皆からからかいや祝いの言葉を言われて僕は恥ずかしかった。

「何って…悠太に2人で抱きついてくすぐってるだけだよ?」
「私と亜理紗さんのどっちが悠太君をくすぐったくて気持ち良くできるか勝負してるんです」
「だ、だからって…」

僕はいつの間にかパジャマの上を脱がされていてその状態で2人に抱き付かれくすぐられている。
2人の柔らかい身体の感触が押し当てられて恥ずかしかった。

「いつでもキスができるようになったんだから私はもう我慢しないからね」
「むぅ……呪いが解ける前に何回やったと思ってるんですか!?」

そうだった…もう1つあったんだ。
亜理紗達はキスをするとその人の生命エネルギーを吸ってしまうという呪いにかかってたみたいなんだ。
僕は何度か亜理紗達に攫われて大勢の女の子からくすぐられて弱った所を亜理紗が僕の生命エネルギーを吸っていた。
もちろん壊れないギリギリのラインでやってくれていた。
でもそれが原因で恵理奈ちゃん達と亜理紗達は対立してたんだ。
だからある時、亜理紗の友達の1人から恵理奈ちゃん達にその事を打ち明けた。
その呪いを解く方法は許容以上の生命エネルギーを吸う事だった。
それに定期的に生命エネルギーを吸わないと…死に至る呪いだとも聞かされた。
だから……恵理奈ちゃん達に協力してもらってその呪いを解いた。
亜理紗達が恵理奈ちゃん達から吸う事はできない。
だから僕が仲介をする事になった。
恵理奈ちゃん達が僕に大量の生命エネルギーを注ぐ。
そしてそれを亜理紗達が吸う。
……全員の呪いが解けるまでそれは繰り返された。
あの日……僕は数え切れない程キスをさせられた。
呪いが解けたら亜理紗達は恵理奈ちゃん達みたいな格好に変わっていた。
フリルがいっぱい付いた衣装でスタイルが良くなっていた。
呪いが解けて嬉しかったのか亜理紗達は僕と恵理奈ちゃん達にじゃれてきた。
抱きついてきたり、くすぐってきたり、甘い声で囁いてきたり、キスしたり……色々な事をやってきた。
……空中に浮かばされたから前後左右上下斜めと全方向から女の子が押し寄せてくるというとんでもない状況だったけど。
ちなみにそれで拗ねた恵理奈ちゃんの機嫌を治す為に一週間程恵理奈ちゃんの家に泊まる事になったのはまた別の話。

「この姿の時は恵理奈よりも胸大きいよ…ふふふ」
「失礼ですね…普段なら私の方が……す、すこしだけ大きいですよ///」
「ね、ねぇ…そろそろ止め――」
『まだ終わりじゃない(です)!!』
「は、はい!」

2人が真剣な表情で僕を覗き込んできたから驚いた。
…2人が止めてくれないと起きれないし何より恥ずかしい。
身体が…特に胸…が押し当てられて反応に困る。
そして腋、喉、首筋、鎖骨付近の素肌でくすぐられる。
優しくてもくすぐったい事に変わりはない。

「そろそろ本気でくすぐっちゃお♪」
「う、うん」
「ま、待って……」
『こちょこちょこちょ~♪』
「うひゃはっはははははははははははははははは!!」

なぞったり撫でたりする動きからくすぐる動きに変わった。
ムズムズする刺激から純粋なくすぐったさに変わって僕は思わず手を動かした。

『うひゃ!?』
「えっ!?あ……」

くすぐったさを紛らわせる為に手を動かしたら2人のお尻を触ってしまった。
いくら衣服越しとはいえ触られるのは不快なはず。
どうしよ……

「……良いですよ、悠太君ならむしろ大歓迎です!」
「それに添い寝してる間に何回も悠太に触られたし、悠太がしてくれると何か安心するからお願いしたい位よ」
「え…えぇぇ!?」

……2人の意外な反応に僕は吃驚した。
それでも…僕は罪悪感を感じていた。
でも……

「……♪」
「早く♪」
「で、でも……」
「…駄目?」
「やらないならずっとこのままよ」

そんな感じで喉と首筋を重点的にくすぐりながら囁いてくる。
しかもただ抱きつくだけじゃなくて足も絡ませてきた。
さらに身体を動かして身体を擦り付けてきた。
……柔らかい感触が動いて思考がかき混ぜられる。
気が付いたら僕の手は2人のお尻に触れていた。
…柔らかい………じゃなくて!?

「ふふふ♪」
「これ位の事で顔を真っ赤にして……でもよく頑張ったわね」
「あ、あぅ……」

2人が僕に頬擦りしながらくすぐる。
でも、今はくすぐったさよりも恥ずかしさの方が上だった。

「じゃあご褒美にもっとくすぐったくしてあげる♪」
「悠太君、手を動かしちゃ駄目ですよ」
「うひぃ!?ひゃっははははははははははは!!!」

緩くしていた指の動きがまたくすぐったい動きに戻った。

「お腹をこちょこちょ♪」
「男の子でもここはくすぐられたら気持ち良いでしょ♪」
「くひぃひひひひひひひひひひひひひひひひ!!?あ…あははははは!?」

恵理奈ちゃんが喉とお腹を…亜理紗が首筋と…乳首をくすぐってきた。
親指以外の指で弾くようにくすぐる。
僕が慣れないように左右を亜理紗の思うままに弄って速さも亜理紗の加減で全てが決まる。
恵理奈ちゃんの方も臍を弄ったり全体をかき混ぜるようにくすぐってくる。
それがくすぐったすぎて堪らない。

「あひゃひひひひひひひひっひひひひひ!?」
「悠太君!?よ、涎垂れてます!」
「みっともないわよ…全く……」

そんな感じの事を亜理紗が言った後両側から頬の辺りを舐められた。
…2人が垂れた涎を掬ってるみたい。
……唇も一緒に接しているから何も知らなければキスをされてると思われそう。
は、恥ずかしい。

「うひぃ…ひゃ……」
「あらら、ちょっとやりすぎたわね」
「大丈夫ですか?」

2人がくすぐるのを止めて僕の顔を覗き込んでくる。
至近距離だから互いの呼吸が感じられる。
これだけは何度されても慣れない。

「や…やりすぎだよ……」
「ご、ゴメンなさい…」
「私もやりすぎたわ…」

そう言って2人は僕に強く抱きついてきた。
頬と頬が触れ合って恥ずかしかった。
多分、僕の顔は真っ赤になってると思う。
そんな風に考えている時だった。

「悠太……勃起してる」
「え?」
「ほ、本当です!」
「あぅ!!?」

2人が片手であの部分を弄ってきた。
ズボン越しでもはっきり判る位になっていた。
その上、直接弄るから刺激が強かった。

「興奮……してくれたんだ」
「嬉しいです♪」
「あ…止め……」

うぅ……これだけは絶対に慣れそうにない。
手袋を付けてるから滑りが良いし何より自分の意思で弄ってる訳じゃないから余計に感じちゃう。

「どう?気持ち良い?」
「なんだか触ってると不思議な気分になりますね」
「うぁ!?……」

ただ揉むだけじゃなくて指先で撫でてきたりもした。
純粋に気持ちよかった。

「うぅ……うぁぁ!?」
「……やっぱり恥ずかしいです…」
「そ、そうね……気になるけど……」
「うぇ?」

……2人は急に弄るのを止めた。
2人に弄られてた部分がまだジンジンする。
……何故か物足りなさを感じていました。
そんな時だった。

『えぇぇ!?何で止めちゃうの!?』
『えっ!?』

突然、2人以外の女の子の声が聞こえてきた。
2人も吃驚したようで僕に抱きついたまま起き上がった。
……いつの間にか僕の部屋は女の子達で埋め尽くされていた。
その女の子達は皆手をワキワキさせていた。
そんな女の子達に僕は見覚えがあった。
亜理紗の友達の女の子達と佳奈ちゃんと由佳ちゃんだった。
そう思っていると女の子達は僕に飛び込んできた。

「んっ!?ん~~~!!?」
「悠太さん~ギュってされて気持ち良いです~?」
「スリスリ♪」
「亜理紗のお尻を触るなんて十年早いです!だから……それまではあたしのおっぱいで我慢するです!!」
「変身してないとただのまな板だけどね」
「う、うるさいです!?」
「あんっ!?もぅ……挟んでるんだから動かさないでぇ…」
「貴女……口ではそう言っても満更じゃないよね」
「悠太…私達が食べさせてあげるわ…だから口を開けなさい」
「ゆ、悠太君…あーんです♪」
「2人共……今口を開けさせたら笑いが堪えられなくなっちゃうわよ?」
「悠太君のお尻……はぁはぁ」
「腋をこちょこちょ♪」
「悠太君が恵理奈と亜理紗の2人とイチャイチャしてた時から見てたけどこの足の裏を触ってみたかったのよね」
「草食系の悠太君もおちんちんは男の子なんだね……」
「や…悠太君は男の子よ」
「その男の子なのに毛深くなくて女の子の服を着せても違和感なさそう」
「だよね♪体格も私達と大差ないし♪」
「う~ん、今から家に戻って私のコスプレ衣装持ってこようかな?」
「自作の衣装だよね、きっと悠太君に似合うよ!」

……現在、僕は色々大変な事になってる。
部屋にいつの間にか入り込んでいた女の子達に抱えられて素っ裸で空中に浮かんでいた。
その状態で女の子達が抱きついたり、くすぐったり、色々な事をしてきた。
直前まで女の子達に気付けなかったのは女の子達が魔法で透明になっていたからだった。
負担をかけないように全員で1つの魔法を使っていて、その内の1人が集中を切らして透明化の魔法が解けたらしい。
……由佳ちゃん曰く、魔法少女に常識は通用しないらしい。
…梯子とか使わないと外からこの部屋には入れない…それに涼しかったから寝る前に窓を開けといたらこうなった。
天窓も開けといたけどこっちは絶対に入られないと思ってた。
……ちなみに恵理奈ちゃんと亜理紗は両親が温泉ツアーを当てたらしく僕の家に泊まりに来てた。
僕の両親も偶然同じ温泉ツアーを当ててそれに行ってる。
お母さんから許可は取ったから2人は昨日から僕の家に泊まっていた。
……お母さんが嬉し泣きしてたのは何でだろ?

「うふふ、悠太君って食べちゃいたい位可愛いね♪」
「じゃあ…耳を甘噛みしてみる?」
「それ良いね♪私達でやってみようよ」
「甘噛み、やってみたいな…」
「賛成!私もやらせて」
「顔がくっついちゃうけど6人でもできるよね」
「じゃあせーの!」
『あむっ♪』
「うひゃぁ!!?うひぃひひひひひひひひひ!!!」

突然6人の女の子が僕の両耳にしゃぶりついてきた。
柔らかい感触の唇で耳朶を刺激されて力が抜ける。
中には舌でチロチロ舐めてくる子もいて笑い声を堪えていた僕は一気に堪えられなくなった。

「悠太さん~抱きつくだけじゃ~ものたりないです~?だったら~ここをこちょこちょするです~」
「悠太君、大丈夫ですよ…私が傍にいますから」
「本当は私だけ見てほしいけど……それは我慢するから別に良いよ」
「ひぃやぅ!!?」

後ろから佳奈ちゃんが僕を抱きしめて身体を押し付けながら僕の乳首をくすぐり始めた。
背中に大きな胸が当たってもの凄く恥ずかしかった。
恵理奈ちゃんと亜理紗は正面から抱きついて喉をくすぐっていた。
飼い猫をじゃらしている時と同じようにくすぐってきた。
……飼い猫は僕がやる時以上に気持ちよさそうだった。

「悠太君…くすぐられて興奮してる…」
「それに恵理奈と亜理紗にお預けをくらえばこうなるわよ」
「あはは、前の時もそうだったけど弄りたくなるよね♪」
「あぐぅっ!!?」

さっきまで恵理奈ちゃんと亜理紗に弄られていたあの部分に女の子達の手が群がった。
さっきと違って全身をくすぐられながら……

「むふふ、手袋付けた女の子じゃなきゃ抜けなくなるまでイかせちゃう?」
「悠太君が壊れちゃうよ♪」
「でもそうなったらそれを知ってる私達だけが悠太君をイかせられるようになるよ♪」
「だったら恵理奈ちゃんと亜理紗ちゃんが最優先だね」
「あぅぅ………」

亜理紗と恵理奈ちゃんと違って遠慮なんてない。
妖しい会話をしながらあの部分を滅茶苦茶に弄る。
沢山の指が絡みついて思わず感じちゃう。
感じすぎておかしくなりそうだった。

「ねぇ、悠太君はこのままが良い?それともすぐに気持ち良くなりすぎて楽になりたい?」
「詳しく言うと私達に悠太君の身体を徹底的に弄られるのとあの箇所を一気に刺激して壊れる位の気持ち良さを味わいたいか…だよ♪」
「そ、それぁ……」

2人の女の子がそんな事を囁いてきた。
現在進行形で身体中を弄られておかしくなりそうなのにそれがずっと続くなんて考えたくない。
でも……壊れる位の気持ち良さも恐く感じた。

「だ、ダメェェェ!!」
「悠太君!?答えちゃ駄目です!」
「んむっ!!?」

二択の答えを模索していると亜理紗と恵理奈ちゃんの2人が突然キスをしてきた。
その所為で口が塞がれて声が出せなくなった。

「あらら、私達の質問は2人にとって死活問題だったわね」
「顔を真っ赤にして……大変ね」

囁いた2人が困ったような声を発していたけど今の僕は気にしていられなかった。
キスも長い時間すると息苦しくなる。
身体を動かせないから逃れられない。
僕は恥ずかしさのあまり、気を失ってしまった。

「んぅ……あれ?」

気が付いたら僕は眠ってた。
目を覚まして起き上がろうとしたけどできなかった。
…女の子達が僕に絡みつくように寝てたから。
背中からも柔らかい感触がするから女の子達に包まれているような不思議な感じがした。
…ちょっと顔を動かすと亜理紗と恵理奈ちゃんの顔が至近距離にあったから少し吃驚した。

「ようやく目を覚ましたわね」
「由佳ちゃん?」

声のした方を見るとそこに変身した状態の由佳ちゃんが浮かんでいた。
……何故か頬に涙の跡があった。

「……今何時?」
「3時よ……貴方が気絶した後……その…………色々あって疲れたから皆寝ちゃったわけ」
「色々って?」
「…………色々は色々よ」
「何したの!!?」

由佳ちゃんが言い難い事って、僕何されたの!?
…いつの間にか服を着せられていた。

「うぅん……あ、悠太」
「あ……悠太君起きたんですね」

不意に亜理紗と恵理奈ちゃんの声がした。
そんな2人は僕と目が合うと少しだけ視線を逸らした。
だから僕に何したの!?

「楽しくて…つい眠っちゃいました」
「猫は私達が交代で世話してたから大丈夫よ」

視線を逸らしたのは少しだけで普通に話をする事ができた。
……でも全身で女の子の感触を感じるなんて絶対に慣れそうにない。
そんな状態で亜理紗と恵理奈ちゃんに頬擦りされたから恥ずかしさのあまりまた気絶しそう。

「……ところで…勝負はどうなったの?」
『あっ!?』
「ちょ…2人共!?」

……この後、僕は亜理紗と恵理奈ちゃんにくすぐられまくった。
僕の笑い声で起きた他の女の子達も混ざって……
その後は皆でご飯を食べたり、僕がお風呂に入ってるときに水着を着て乱入してきたり……
何故か他の女の子達も僕の家に泊まった。
……皆両親が温泉ツアーって…偶然とは思えなかった。
もちろん…その後どうなったかは容易に想像できる。
………何か今日はとても疲れる日だった。


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