妹たちのコチョコチョ遊び2

Last-modified: 2020-11-08 (日) 03:52:54
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「どう、お兄ちゃん、見える?」

「何も見えないよ……」

 優馬は頭にタオルを巻かれ、目隠しをされた状態で両手を上げさせられていた。
 おまけに着ていたものはパンツ以外全て脱がされてしまっている。まるで戦争映画で見た捕虜のような情けない姿だ。暖房が効いているから風邪を引く心配だけはないが。

「それじゃあお兄ちゃん、ルールを説明するね」

 双子の姉妹が囁きかける。耳朶にかかる温かな吐息がこそばゆい。

「私と琴音がお兄ちゃんをコチョコチョしてイジメちゃうけど」

「お兄ちゃんはバンザイしたまま動いたり笑ったりしないで我慢しなきゃダメなの」

「もし笑っちゃったら罰ゲーム! 二人がかりで三分間たぁ~っぷりとくすぐっちゃうからね?」

 それはゲームと呼ぶには、あまりに優馬に勝ち目がない一方的なものであった。
 けれどくすぐり上手な妹たちに、くすぐったがりなお兄ちゃんは逆らえない。溜息のように分かったと返事をするしかなかった。

「それじゃあコチョコチョ我慢ゲーム、スタート!」

 幼い女の子特有の、蜂蜜をたっぷりかけたような甘ったるい声で綾乃が宣言する。

(目が見えないと、いつどこからくすぐられるか分からないから緊張するな……)
 
 優馬は全身を硬直させて、不意のくすぐり攻撃に備える。
 けれどいつまで経っても何も起らない。優馬が思わず気を緩めてしまった、まさにその瞬間だった。

「こちょこちょこちょ~?」

「ひひゃっ!?」

 右腋にちっちゃな手が潜り込み、窪みの中で五本指がコチョコチョと蠢いた。一瞬の油断を突かれて少年は思わずくすぐったさに叫んでしまいそうになる。

「あはは、びっくりした?」

「それでもバンザイした手は降ろさなかったね~。エラいよお兄ちゃん」

(うぅぅ……こんなのズルいよ)

 ギリギリ笑うのは我慢できたものの、まったく予想のできないくすぐり刺激は想像以上に辛かった。

「次はお腹をくすぐっちゃうぞ~?」

「っ!」

 今度は予告があった。少年は腹筋に力を入れ、妹の指を今か今かと待ち構える。しかし……。

「こ~ちょこちょこちょこちょっ!」

「ふぐっ!?」

 次にくすぐられたのは足の裏だった。
 敏感な土踏まずを唐突に爪でガリガリと引っ掛かれ、少年は驚きとくすぐったさにビクビクっと身体を痙攣させる。

「きゃははは。引っかかったねお兄ちゃん」

 思わず抗議の言葉を口にしようとした時、今度は左のわき腹をツンツンと突かれた。

「いひっ!」

 熱い物に触れたかのように身体が跳ねる。右へ身体をくねらせれば、今度は反対側で待ち構えていた妹の手がくすぐったいツボを刺激する。

「あひゃっ、ひひゃはははっ!」

 左右のわき腹を交互にツンツンと啄まれ、敏感な少年は滑稽なクネクネダンスを披露した。その姿に兄としての誇りなど欠片も無く、双子の小悪魔はクスクスと嘲笑する。

「お兄ちゃんってば面白ぉい。そんなに私達のツンツン攻撃がこちょばいの?」

「お腹をチョンっ……腋をチョン……そして不意打ちで……足の裏こちょこちょ~? ふふっ、すっごい反応だね」

「あひゃっ! ひひひひひっ!」

 妹たちの指に良いように操られる様は、まるで惨めなくすぐりマリオネットだ。
 身体のどこを触られても大げさなまでの反応を示して、サディスティックな双子妹を楽しませる。笑うまいと必死に唇を結んでいるものの、僅かな隙間からくすぐったそうな笑い声が零れてしまうのを少年は抑えきれなかった。

「お兄ちゃんホントにこちょこちょ弱いね~」

「私達の指、くすぐったい? えへへ、じゃあもっとくすぐってあげる?」

 綾乃と琴音はお兄ちゃんを挟んで座り、左右から四本の手を敏感な身体に這わせてくすぐり嫐る。

「ほらほら、次は腋をこちょこちょしちゃうよ~?」

(だ、騙されないぞ!)

 さっきと同じように言ったのとは別の場所をくすぐって、驚かそうという魂胆に違いない。次に攻撃されるのは脇腹か、足裏か。優馬は若く柔らかな肌に張り巡らされた神経に意識を集中させ、不意のくすぐり攻撃に備えて身構えた。
 だが、次の瞬間に妹たちの指先が舞い降りたのは唯一警戒を解いていた盲点の場所。即ち予告通りの脇の下だった。

「「こちょこちょこちょこちょこちょ~っ!」」

 双子姉妹は二人同時に両腋へとちっちゃな手を潜り込ませると、敏感な窪みの中で容赦なく指の大群を蠢かせた。
 そのくすぐったさはまるで無数の蟲が縦横無尽に這い回っているかのようで、予想外かつ強烈な刺激に少年は堪らず噴き出してしまう。

「あひゃっ!? あははははははははっ!」

 一度笑い出してしまえばもう止まらない。堰を切ったように優馬は笑い声を溢れさせ、たまらず両手を降ろして妹たちのくすぐったい手を払ってしまった。

「あ~あ、お兄ちゃんってばバンザイしてる手を降ろしちゃったね」

「我慢が足りないダメなお兄ちゃんは、とびきりこちょばい罰ゲームでお仕置きしてあげる」

 怒ったような口調とは対照的に、むしろ双子の唇は楽しそうに弧を描いていた。もし優馬が目隠しされていなければ、まるで獲物をいたぶる牝豹のような、無邪気な幼い少女であるが故の嗜虐性を剥き出しにしたその表情を見て恐怖のあまり失禁していたかもしれない。
 愛らしい顔立ちにサディスティックな色を滲ませるくすぐり小悪魔たちは、天使のような声色で哀れな少年に告げる。

「さぁお兄ちゃん、お布団の上で仰向けになって、もう一回バンザイして」

「約束通り三分間こちょこちょ地獄だよ。泣いちゃってもくすぐり続けてあげるんだから」

「そ、そんなぁ」

 そもそも優馬にとって勝ち目のないこのゲーム、負けたからといって罰ゲームを受けさせられるのはあまりに理不尽である。
 だが今までの経験則から、文句を言っても妹たちが聞き入れないことは分かっていた。あまり抵抗して彼女らのご機嫌を損ねれば、気絶するまでくすぐられる「コチョコチョの刑」にかけられるかもしれない。
 思い出しただけでも全身の細胞がムズムズと疼くあの地獄の責め苦はもう二度と体験したくない。優馬は渋々妹たちの言う通り布団で仰向けになった。

「はぁい、バンザイしましょうね~」

 赤ん坊に言い聞かせるように琴音が言う。恥ずかしさと屈辱で顔を真っ赤にしながら妹に逆らえないお兄ちゃんは両手を上げた。一番の弱点を外気に曝け出すポーズは、幼い少年をひどく無防備で心もとない気持ちにさせる。

「よいしょ……っと!」

 両腕がむっちりと柔らかな感触に押さえ付けられる。優馬が暴れることのできないように、綾乃が手首に座って体重で固定したのだ。

「えへへ、これでお兄ちゃんのワキをこちょばし放題っ?」

 妹とはいえ異性の身体だ。掌にもたれる瑞々しく実った桃尻に、初々しい少年はさらに頬を紅潮させる。

「私もお兄ちゃんに乗っちゃおっと」

 ドスン、と琴音も女子小学生にしては豊満なヒップを落とした。

「うわっ! ちょっと、琴音……そこはダメだって!」

 少年は慌てた声を出す。
 それもそのはず、まだ幼く性知識に乏しい妹がお尻を落としたのは丁度少年の股間辺りであったのだ。肉付きの良い尻房に押し潰された肉棒がムクムクと膨らみ始め、それを悟られては大変だと優馬は何とか琴音を振り落そうとする。

「もしかして私が重いって言いたいの?」

 ムゥ、と白い頬がお餅のように膨らんだ。

「お兄ちゃんってば、女の子にそんな事言っちゃダメなんだよ! でりかしーがないんだからぁ」

「もう怒っちゃった。徹底的にこしょばして反省させちゃおうね」

「気がヘンになっちゃうくらいコチョコチョしちゃうんだから」

「ち、違うよ! そうじゃなくて……」

 弁解しようとするが時既に遅し。眉尻を吊り上げた双子姉妹は、まるで触手のように器用に蠢く小さなおて手をお兄ちゃんの身体へと襲い掛からせた。

「「そぉれ、こ~ちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~っ♪」」

 両手首の上に座り込んだ綾乃が両腋を、腰の上に馬乗りになった琴音が脇腹を情け容赦なくくすぐり尽くしてお仕置きする。

「いひゃはははっ! あひぃ! ひぃっははははひゃひゃはははっ!」

 優馬は狂ったように暴れ悶え、絶叫のような笑い声を響かせた。
 白く細い四十本の指は少年の素肌へと執拗に纏わり付き、脇の下やお腹を引っ掻いてくすぐったい刺激を送り込む。お兄ちゃんの身体の弱い所を全て知り尽くしている双子の妹のこちょこちょ責めは、さながら拷問のような苦しさだ。
 肺の空気は笑い声となってあっという間に搾り出され、苦悶に歪む少年の顔が酸欠で青ざめていく。

「きゃははっ。お兄ちゃんの顔おもしろぉい。もっともっと笑わせてあげるね?」

 手加減を知らない年頃の少女は、どれだけ苦しそうにしようが悲鳴を上げようがくすぐる手を緩めない。その表情はお気に入りの玩具で遊んでいるような無邪気な笑顔だ。

「こちょぐったい? お兄ちゃんワキ弱いもんね~。この窪みのところをグリグリされるとたまらないでしょ?」

「脇腹をモミモミされるのも苦手だよね? あはははっ、すっごい悲鳴。そんなにこちょばいんだ~」

「あーっはははははははははっ! もうやめてぇっ! 限界だってばぁぁっ!」

 まるで電流のように神経を焼き焦がす壮絶なくすぐったさ。
 敏感な素肌を這い回る四つの手を今すぐにでも振り払いたいのに、手首を抑える妹尻がそれを許さない。優馬にできることはただ情けない笑い声を上げることだけだ。

「もー、笑い声うるさいってば。妹にこちょこちょされただけで大げさだよ」

「男の子なんだからガマンしなきゃだ~め?」

 くすぐられる辛さを知らない少女たちは、クスクスと残酷に微笑みながら腋の窪みを抉り、爪で引っ掻き、あばら骨に指を押し込み、臍を穿り、脇肉を揉みほぐす。拷問官顔負けのこちょこちょテクニックだ。
 もっともこれが拷問ならば機密情報を吐くなりすれば終わるのだが、これはあくまでお遊び。お兄ちゃんに悪戯するのが大好きな双子妹の気が済むまで泣こうが喚こうがくすぐられ続けるのだから、優馬にとってはより絶望的なシチュエーションである。

「こうやってこちょこちょしてるとピアノを弾いてるみたい」

 兄に馬乗りになっている琴音が、お腹に十本の指を置いてバラバラに動かした。彼女が譬えたようにそれはまるで楽器を演奏するかのようだ。滑らかな指先は少年のお腹の上で楽しそうに踊り、少年の口から悲痛な音色を響かせる。

「あひゃひゃひゃひゃっ! 息っ、息出来ないぃっ!」

「お腹がビクビクって痙攣してるぅ。こちょ、こちょこちょ……こちょり? ふふっ、まるで生きてるみたい」

 程良く伸びた爪がくすぐったさを助長する。優馬は腹筋を釣りそうになりながら笑い狂った。

「お腹よりワキの方がこちょぐったいでしょ? カリカリカリって引っ掻いてあげるとお兄ちゃんいっつも大笑いするもんね」

「あはひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ! それくしゅぐった過ぎるぅぅっ!」

 琴音の責めにばかり反応する兄に嫉妬したのだろうか。綾乃はさらにくすぐる手付きを激しくした。
 
「こちょこちょこちょこちょこちょ~っ! ほらほらお兄ちゃん、もっともっと笑ってよ♪ こちょこちょこちょこちょこちょっ!」

 まるで指の一本一本が意思を持つかのような、およそ女子小学生とは思えないほど洗練されたくすぐりテク。
 私が一番お兄ちゃんを上手にコチョコチョできるの! と主張するかのように綾乃は兄を笑い悶えさせた。

「え~、ワキよりお腹をくすぐられる方がこちょばいよね?」

 琴音だって負けてはいない。甲乙つけがたい指捌きで脇腹を責め抜き、双子の姉に張り合おうとする。

「ねえお兄ちゃん! お兄ちゃんはどっちのこちょこちょが一番効くの?」

 くすぐる指の動きは止めないまま綾乃が尋ねた。

「私だよね? もし違うって言ったらお腹がよじれるくらいコチョコチョでイジメちゃうよぉ?」

 琴音はそう言うと、笑い死にさせんばかりの勢いで脇腹や臍周りをくすぐった。優馬の絶叫のトーンが一際高くなる。

「私の方がこちょばいって言わなかったら、一生ワキのムズムズが消えないくらいくすぐりまくっちゃうからね!」
 
 綾乃も同じく脇の下で蠢く十指を加速させる。バンザイさせられた状態で幼い少女の指が腋の窪みの中を暴れ回るのは発狂せんばかりのこそばゆさだ。

「はひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!」

「「お兄ちゃん、どっちなの!?」」

 全力で腋と脇腹をくすぐりながら、双子の少女たちは同時に笑い苦しむ兄を問い詰める。

(綾乃って言ったら怒った琴音に死ぬほどお腹をくすぐられちゃう……でも琴音って言ったら今度は腋を……うぅ、どうすればいいのさ……)

 迷った末に限界を迎えた少年は叫ぶ。

「あはははっ! どっちも! どっちもくすぐったいぃ! あーひゃひゃひゃひゃひゃははっ!」

 それは優馬の正直な感想だったが、互いにお兄ちゃんをくすぐることにかけては一番だと信じている妹たちは納得しない。

「そんな答えナシだってば!」

「もういい! だったら私のこちょこちょの方がくすぐったいって分かるまでコチョコチョの刑にかけちゃうんだから!」

「私の方がお兄ちゃんをこちょばくできるってこと、お兄ちゃんの身体に教えてあげちゃうんだから!」

 その言葉と同時に、二人のくすぐり責めはさらにヒートアップする。

「あーははははははははっ! もうやめてぇっ! どっちもくすぐったいからぁっ! あはははははあははっ!」

 三分、という約束はどこへやら。優馬は結局双子の妹に気絶するまでくすぐられる「コチョコチョの刑」にかけられてしまったのだった。


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