ティックリング・キス
僕の通う小学校では、今、女子の間で変な遊びが流行っている。
「さーとう君っ!」
「う、うわっ」
そして、僕は何故か標的になりやすいんだ。
突然、背後から一ノ谷さんに抱きつかれ、バランスを崩してしまった。
そこに、二階堂さんと三宮さんが両足の所へ座り込み、膝を抱え込んでしまう。
「こらっ、大人しくしなさいっ」
「そうそう、せっかくイイことしてあげるんだから」
目の前からは、クラス1の美少女、四葉さんが、頬を染めながら近づいてくる。
羽交い絞めにされた僕の顔をそっと両手で包み込むと、四葉さんはボクにキスをした。
「んっ、佐藤君…、ちゅっ、んむっ」
「四葉さん、やめ、んっ、ちゅうっ」
唇を柔らかい感触で塞がれ、鼻腔に女の子の良い匂いが入り込む。
四葉さんの舌が、チョンチョンッと僕の唇をノックしてきた。
でも、アレをされると、頭がボーっとなっちゃうから嫌なんだ。
首を振って拒否する僕と、彼女の困ったような視線が間近で交差する。
「なんで四葉ちゃんのキス嫌がるの?佐藤君だって嬉しいくせにぃ」
「そうよ、ほら、口開けなさい、こちょこちょ…」
「腿の所って、すっごいくすぐったいでしょー」
「んっ、んぶっ、ぶぁっ、あははは…、んむっ!」
僕の体を押さえ込んでいる3人が、一斉に敏感な所をくすぐってくる。
思わず開けてしまった口に、四葉さんが舌をねじ込んできた。
そのまま笑いを止められず、良いように口の中を舐められてしまった。
舌をぺろっとされると、背筋がゾクゾクして立っていられなくなる。
「いいよ、支えててあげるから、いっぱい四葉ちゃんとキスしてあげて」
「くすぐりは続けるわよ、口閉じられないようにね」
「四葉ちゃん幸せそー、佐藤君も楽しんじゃいなよ」
一ノ谷さんの柔らかい体に、背中をもたれかけさせる。
服の上からじゃ分からない、女の子の膨らみが、布越しに押し付けられた。
前後を女の子の体に挟み込まれ、優しくくすぐられながらのディープキス。
余りの快感に、頭の中がグルグルと回り出しそうだった。
永遠とも思える時間、四葉さんは僕の口の中を舐めまわした。
最後にチュッと名残惜しそうな音を立てると、彼女は僕から離れる。
四葉さんの顔は、興奮からなのか、ピンク色に染まって凄く色っぽかった。
まるで、年上の女の人を相手にしてるみたいだ。
「佐藤君、気持ち、良かった…?」
「あ、あぅ、あはっ、ひひ、う、うん、あははは…」
答えようと思っても、未だにくすぐってくる3人のせいで、満足な声が出ない。
朦朧とした意識で彼女を見つめていると、突然背後から顎を掴まれた。
背中側で僕を支えてくれていた一ノ谷さんが、腕を伸ばしてきたのだ。
強引に後ろを振り向かされると、目をつむった一ノ谷さんの顔が見えた。
いつもは元気な彼女の、女の子としての顔に、一瞬ドキっとする。
そのまま彼女は僕の顔を引き寄せると、力づくで唇を奪ってきた。
「んっ、んちゅぅっ、れろっ、くちゅくちゅ…」
「んんぅ、一ノ谷さ、んむっ、あははっ、んぁあ…」
四葉さんのゆったりした舌使いとは異なる、強引なディープキス。
その快楽に頭が沸騰しそうになる。
いつのまにか腰が抜けてしまい、僕は教室の床にへたりこんだ。
「随分くすぐりやすくなったわね、ほら、上履き脱いでっ」
「足の裏、くすぐってあげるね、こちょこちょ…」
「佐藤君、おっきくなってる…。ごめんね、ここ教室だし、せめて…」
両足首の上に二階堂さんと三宮さんが座り込み、足裏をくすぐってきた。
優しかったくすぐりがとたんに激しくなり、唇を奪われたまま体をよじってしまう。
それでも、僕を羽交い締めにする一ノ谷さんの接吻は終わらなかった。
更に、女の子との過剰な接触で勃起した僕の股間に、四葉さんが座り込んでくる。
彼女の柔らかい股間が、膨らんだ所を優しく圧迫した。
女子のパンツの感触に、ただでさえ赤くなっていた顔がカッと熱くなる。
そのまま四葉さんは両脇に手をのばし、半袖の所から指を差し入れてきた。
またも、3人がかりのくすぐり。
「んちゅっ、ぷはぁっ、あっ、佐藤君気絶しそう!交代交代!」
「じゃあ次は私かなー、よろしくね、佐藤君、んちゅっ」
オトナっぽい三宮さんが、場所を入れ替わってキスをしてくる。
ねっとりと口の中を舐め回すキスに、酸欠寸前だった僕は目を白黒させた。
一ノ谷さんの背後から抱きしめながらの脇腹くすぐり。
右足首を押さえながら、足裏と太ももを的確にくすぐる二階堂さん。
股間をぐりぐりと押し付けながら、左の太ももをくすぐる四葉さん。
くすぐったくて、気持よくて、もう何が何だか分からない。
一つ確かなのは、もうすぐイっちゃいそうだってことだけで…。
「佐藤くんの、ビクビクしてる、もうイっちゃうかな…」
「じゃあ三宮さん、あの、よろしくね」
「いいよ、ふふ、佐藤君、おやすみ、んちゅばぁっ、れろれろれろ…」
突然、三宮さんのキスが激しくなる。
今まで以上に呼吸を奪うように、横抱きにされて激しく唇を吸われた。
舌をめちゃくちゃに嬲られて、鼻で息を吸うヒマすら与えられない。
酸欠が限界に来て、僕の意識はゆっくりと失われていった。
気絶するほんの少し前。
クラス委員の二階堂さんのメガネをかけた顔が、目の前に見えた気がした。
††††††
ちゅっ
「みんな、ごめんね、協力してもらっちゃって」
「あーいいのいいの、佐藤君とキスするの、私らも楽しいし!」
「でも、次はちゃんと意識がある彼にキスしなよ?」
「二階堂さん、佐藤君のこと、好きなんでしょ…?」
気絶した男の子の前で行われる、女の子の秘密の会話。
二階堂は秘めた想いを伝えようとするように、何度も密やかなキスを繰り返した。
「んっ、ちゅっ、佐藤くぅん、好き、好きだよぉ…」
「あらら、盛り上がっちゃった、じゃあ私らは退散しますかー」
「次は誰にする? 隣のクラスの田中くんとか、どうかな?」
「五味さんが、好きって言ってたもんね…」
二階堂を残し、恋のキューピッドたちは教室を去っていった。
二人きりになった二階堂は、増々キスを熱の篭ったものにしていく。
「んちゅぅっ、れろっ、べろべろ…、ちゅうぅっ、ひゃとうくぅん」
「ん…、んぅ…、にかいどう、さん…」
「…っ!!?」
一瞬、彼が起きたのかと思ってしまった。
しかし、寝言であると分かって安心する二階堂。
そして、寝言で呼んでもらえたことに破顔すると、盛り上がった男根に目を止めた。
「イかせたげるね、佐藤君…」
自分のパンツの股間部が当たるよう、彼のソコに腰掛ける。
さらに、両耳を優しくくすぐりながら、最高に気持ち良くなるよう、唇を奪った。
激しくグラインドする腰、とろけるような接吻。
それは、気絶していても彼の性感にダイレクトに響いて…
どぷっ、ドピュッ、どくどく…
佐藤は、ズボンの中に、あえなく精液を漏らしてしまった。
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