クルル in Wonder(?)Tower

Last-modified: 2020-11-08 (日) 03:52:54
Top/クルル in Wonder(?)Tower

グロシアーナ砂漠にあるフェニックスの塔、その中層に一人の少女がいた。
メルヘンチックな衣装に身を包んで、現れるモンスターにストップをかけては所持品を盗み、
コメットやメテオを連射するその少女の名はクルル・マイア・バルデジオン。
彼女は資金稼ぎ兼アビリティ習得の最中なのである。

バッツは魔物を操って青魔法を覚えてくると言ってどこかへ行ってしまった。
レナとファリスはクーザー城でシールドドラゴン狩りに出かけている。
バッツから「どうせ暇ならフェニックスの塔で資金稼ぎをしてきてくれよ」と言われたクルルは、
置き手紙を残して資金稼ぎにフェニックスの塔へ向かい、今に至る。

「ん~っ……はあ…飽きてきたなあ…」

リフレクトリングを盗み続けること既に90個、流石にそろそろ飽きる頃合いである。
大きく手を伸ばし、やや疲れ気味な表情が伺える。
時魔導師である彼女では、いくらシーフや竜騎士をマスターしていても限界がある。
そんな状態だからこそ、背後に迫った脅威に気付かなかった。

『ふふふ、随分油断してるわね?』

「え?」

バチン!という大きな音と頭部への痛みが彼女を襲う。

「痛いっ!……っ!」

不意打ちに倒れ込みながらも振り返ると、視界には先ほどの攻撃の正体らしき蔓が映った。
その奥には花や植物に包まれた女性がいる。
チャムキュビア――この塔に住む魔物の一種であり、
彼女が先ほどまでリフレクトリングを盗んでいた相手でもある。

「何するのよ!このっ!」

反撃のために、なんとか床から起き上がろうとする。
それを悟ったのか、チャムキュビアは周囲の蔓をクルルの手首と足首に巻き付けてきた。

「きゃっ!?…くっ…放してよ!」

『放してって言われて分かりましたって放す人が何処にいるかしら?』

正論である。ましてやモンスター、そもそも話が通じるような相手ではない。
ならばさっさと力ずくで解決する。そう踏み切ったクルルだったが…

「もう、おとなしくしなさいよ!ストッ…ひゃん!?」

突然走った左脇腹への不思議な感覚。それに気を取られたクルルは身を捩り、詠唱を中断してしまった。

『あら、なかなか可愛い声出すじゃない』

やっとのことで自分の体を見ると、チャムキュビアの蔓がローブ越しに脇腹を撫で回していた。

「な、何…え、蔓…?きゃはっ!」

『ほら、片側だけじゃないわよ?』

「んっ…あはっ…やっ…やめて…よっ…!」

今度は右側も同じように撫でられる。
チャムキュビアはローブ越しにクルルの両脇腹に蔓を当ててゆっくりと上下に動かしているだけだが、
幼くくすぐりに敏感なクルルの魔法を封じるには十分すぎる刺激であった。

「あぅ…い…ぃかげんに…ひゃふっ!…しなさい…よ…っ!メ…メテオ!」

やっとのことで隕石の魔法を唱える。時空に穴をあけ、流星群を呼び出す封印されし魔法。しかし…

『あら…なにかしら、この石ころ?』

「っ…!う、うそ…」

蔓にくすぐられてろくに集中も出来ず、封印されていた魔法ですらまともな威力にならない。
しかもどうやらそれがチャムキュビアの逆鱗に触れてしまったようだ。

『自分の立場がわかってないみたいね…。いいわ、なら教えてあげる…』

そう言うと彼女はうつ伏せに倒れたクルルの上に陣取り、
がら空きの脇腹にその両手を優しくあてがった。

「んぅ…やだ…やだぁ…きゃはっ!ああっ……」

『ふふふ、まだ動かしてないのに…ほら、こちょ…こちょ…』

「きゃはは…ひゃは!ひゃあんっ!……んあぅ……」

チャムキュビアが指先を動かし始める。ローブの上からとはいえ脇腹をふにふにと刺激され、
ぎりぎり我慢できないくすぐったさにクルルは耐えるような笑い声をあげる。

『可愛い…そういえばまだ名前を聞いてなかったわね。お名前はなんて言うのかしら?』

「そんなの…きゃはははっ!しっ…知ってどうす…あはははっ!」

『名前で呼んであげられるでしょ?教えてくれないなら…こうしちゃうけど?』

そういうと脇腹をくすぐっていた手を徐々に上に動かしていく。
その先にあるのは、触られただけでつい身を捩ってしまうような、全身で一番のウィークポイント。
もちろんクルルも例外ではない。

「きゃははっ…!やめっ!来ないでっははは!」

『ほら、お名前、教えて?』

「ああっ…な、なに……ひゃはあっ…うあぁ……」

チャムキュビアはクルルの耳元でそう囁きながらハート型の精神波を放つ。
『誘惑』――文字通り誘惑して対象を混乱させる技。
指先が迫り、ただでさえ追い詰められていたクルルはいとも簡単にチャムキュビアに誘惑されてしまった。

『ふふふ、お名前は?』

「クル…ひゃふん!クルル…ひゃはっ!」

『よく言えました、クルルちゃん。ご褒美にたくさん、可愛がってあげる…』

「ふぇ…?」

混乱し、名前を言えば解放されると思い込んでいたクルルはその言葉の意味を捉えようと思考を巡らす。
しかし結論にたどり着くことすらできなかった。
なぜなら……

「…ふははははははっ!?や、やめっはははははははは!!」

チャムキュビアがクルルの脇の下に両手を伸ばし、
今までとは打って変わって激しくぐすぐり始めたからである。

『あらあ、私には喜んでるようにしか見えないけど?』

「そんなこっはははははは!!やだああああはははははは!!やめてよおお!!」

ローブに守られているとはいえ、敏感な脇の下を背後からくすぐられるのだから堪らない。
振り払おうにも、手足の蔓はあえて緩めに張られており、
暴れることはできてもほどくことはできない。

「うはははははははは!!ふあああっ!!もうやっははははははは!!」

体を捩って逃げようとしても上から押さえつけられていては
床に身体を擦り付ける形になってしまい、当然くすぐったさからも逃げることはできない。
そんなクルルの抵抗を楽しむかのように、チャムキュビアは次の行動に出た。

『ふふふ…やめてほしいかしら?』

「やめっやめてええっははははははは!!しんじゃああっはははははは!!ひゃああああっははははは!!」

『そうねえ。じゃあゲームに勝てたらやめてあげるわ。やってみる?』

チャムキュビアはクルルをくすぐる手を止めてそう言った。
ゲームといってもくすぐられる事には間違いない。
しかし断ってもどうせくすぐられることに変わりはなく、
なにより先程までのくすぐりによって疲労困憊であったクルルに選択肢はなかった。

「や…やる…やるから…」

『いいお返事ね、クルルちゃん…』

チャムキュビアはクルルの上から降りると蔓をあやつり、
体勢はそのままにクルルを仰向けにする。
その表情は怯えや困惑のほかにどこか期待も混ざっているようにも見える。

『あらあら、もしかしてクルルちゃん、期待してるのかしら?』

「しっ、してないっ!」

恥じらいがない所を見ると本人は自覚していないようで、
どうやら無意識のうちに期待しているようである。

『まあいいわ。ルールは簡単よ。
これからクルルちゃんを三時間くすぐるわ。
笑っちゃっても動いてもいいけど、
ギブアップしたらクルルちゃんの負け。どう?』

正確な時間は分からないが、窓からの日差しが倒された直後とほぼ変わらないあたり、
あまり時間はたってないのだろう。
それでも数十分とも思えるほどであった事を考えると、
三時間というのは絶望的な長さである。
しかし魔法がほぼ無力化され、力ではどうにもならないこの状況下で選択肢はなく、
さらに他の条件の甘さを考えれば耐えられない事も無い。

「うん…わかった…」

『ふふ、素直な子…じゃあまずは…』

チャムキュビアはそう言うと拘束されたクルルのローブの裾から手を入れ、
敏感なお腹をさわさわと撫で始める。

「んふぅ……きゃははっ!…ひゃはあぅ……やっあぁ…」

今までのローブ越しの刺激に比べれば優しいタッチだが、
素肌を直接触られている事とクルル自身のくすぐりへの弱さが合わさり、
クルルにくすぐったい刺激が送り込まれる。

「あふっ…直接なんて…ひゃはあっ!聞いて…ない…っ!」

『あら、ローブの上からなんて一言も言ってないわよ?』

チャムキュビアはそう言いながら手を移し、今度は脇腹を撫でさする。
まるで焦らして感覚を敏感にするかのようなくすぐり。
しかしその弱々しい刺激も少しづつクルルの精神力を奪ってゆく。

「ひゃはははっ!……くふふっ…!なあっ…撫でないでよ…!」

力を抜いた指先でさらさらと脇腹をくすぐられる感触に、意識せずとも悶えてしまう。
そしてしばらくしてクルルが慣れてくると今度は大きく開かれた脇の下に手を向かわせる。
その柔らかく敏感な窪みに指先が触れたとき、
クルルの幼い体がビクッと跳ねたのをチャムキュビアは見逃さなかった。

「あははっ……!だめ、そこだめえぇ……っくぅ…!」

眠っている神経を呼び覚ますような優しいくすぐりだというのに、
チャムキュビアの指が柔らかい素肌をなぞる度にクルルの身体がびくびくと震える。

『(ふふっ、相当ここが弱いみたいね…最後のお楽しみの一つになりそう
さて、次は……)』

チャムキュビアはローブから手を抜き、今度はスカートの中へと差し入れる。
そして少し開かれたクルルの太ももの内側をくすぐり始める。

「んあぁっ…!ちょっどこ触って…ひゃははああっ……!」

『ふふふ、ここも敏感なんでしょ?いつまで我慢できるかしらね?』

パーティの中で最も若いと言えど、クルルも14歳。性的にも体が発達してくる年頃である。
そんな彼女が内ももに与えられたくすぐりの感覚をただのくすぐったさと
受け入れる事ができるはずもなかった。
愛撫をされているかのようなくすぐりに頬は赤くなり、
笑い声の中にはどこか悩ましそうな雰囲気も感じられる。

「やあ……うひゃあっ!そこはやめっ……あはぁ…っはははは!」

チャムキュビアの手が少しずつスカートの奥へと潜り込んでいく。
それに伴いながらクルルの感じる感覚も
少しずつくすぐったさから気持ちよさへと変わっていく。
徐々に強くなっていくはしたない気持ちに必死に抗おうとするが、
甘い感覚に体が無意識に悶えてしまう。
更に単調なくすぐりに慣れてきているせいか、快感がより一層強く感じられる。

―――

「ふあああぁ………あははっ…!うひゃあっ!?もうやだぁ……んふぁぁっ…!」

数十分後、チャムキュビアのしつこい責めによってクルルはすっかり蕩け切っていた。
それでもなお理性があるのは未熟とはいえ、時魔導師であるが故であろう。

『あらあら、だいぶ気持ちよさそうねぇ?こんなにメロメロになっちゃって……』

「ちっ、ちが…う……もん…ふわあぁ……んははっ……」

『でも、ここはこんなになってるじゃない?』

チャムキュビアがクルルの秘所を下着越しにくすぐるように撫で上げる。
すでにまるでお漏らしでもしたかのようにぐっしょりと濡れていた下着越しの刺激は
快感とくすぐったさが混ざったような絶妙な感覚をクルルに与える。

「~~~~っ!!///」

『ふふふ、素直になればいいのに……』

チャムキュビアはもう片方の手にも愛液をつけると、
今度は両手に絡みついたクルルの愛液を
内ももに塗りひろげるようにくすぐり始める。
ぬるぬるとした今までとは違う感触と、
自身の愛液を使われているという羞恥心からか、先ほどよりも顔が赤くなっている。

「んあっ…くふふふっ!やっ…やだぁっ…!こんなの…やめてよぉ……」

暖かいローションのような愛液がクルルの感覚をより一層鋭くする。
チャムキュビアはクルルの薄く敏感な内ももを円を描くように優しく撫でまわし、
ピアノを弾くように指先ではじき、感触を確かめるように爪でなぞる。
その度にクルルの口からは熱い吐息が漏れ、その身体はぴくぴくと小刻みに震える。

『だいぶつらそうね?そろそろギブアップしてもいいのよ?』

「きゃふぅ……ダメぇ…しちゃだめ……だもん…」

ギブアップすればこの責めは終わるだろうが、先ほど以上のくすぐり責めが待ち受けているのは間違いない。
今のクルルはそこまで頭が回らなかったが、頭の片隅に残った記憶がかろうじてギブアップを防いでいる。

『(思ったより耐えるわね…。その方が楽しいんだけどね)』

そう思いながらチャムキュビアはさらにクルルを焦らしていく。
しばらくしたあとにはクルルの内ももは愛液まみれになっていた。
拘束されているにも関わらず内ももを必死に擦り合わせようとしているのは、
相当焦らされて高まっている証拠だろう。
拘束が解かれればすぐにでも自分を慰めるに違いない。

「んはあっ……!おかし…くぅっ!?……なっちゃう………からぁっ……」

チャムキュビアがクルルのスカートから両手を引き抜く。
その指先にはねっとりとした透明な液体がたっぷりと付いていた。
明らかに愛撫といえるようなくすぐりから解放されたクルルはというと、
顔を赤くして俯き、目を潤ませながら体の疼きに耐えようと足をもぞもぞとさせている。
性経験の少ない彼女にこれほどの焦らし責めは強烈すぎであった。

『こんなになっちゃって…可愛い…。さあ、ここからがお楽しみの本番よ?』

不敵に笑うチャムキュビア。それもそのはず、これから"最後のお楽しみ"
の時間なのだから。

チャムキュビアが再びローブの中へ両手を入れる。
服の中でゆっくりと自分のウィークポイントに近づいてくる気配に、
クルルも期待と不安が混ざったような表情でそれを待ち受ける。
実際クルルは先程までのくすぐり責めと焦らし責めで発情しきっていた。
しかしその表情もチャムキュビアの加虐心を煽る要因になってしまう。
そしてついにその指がクルルの柔肌へ触れる。

「きゃはっ!?あっ…くぅ…あっはははははははははは!!やめっはははははははは!!」

チャムキュビアの指先についていたクルルの愛液が潤滑剤の代わりになり、
今までとは一味も二味もくすぐったさを与えてくる。

「うああっははははははははははは!!きゃっはっはっはっはははははは!!!」

『こちょこちょされてそんなに笑っちゃって、うれしそうね?』

「あっははははは!そんなわけなぁっはっはっはっはっは!!やだっはっははは!!」

窪みをくるくるとなぞられ、その中央を優しく撫でられ、
遊んでいるかのようなその弱めのくすぐりにですら絶叫してしまう。
実際彼女はクルルの反応を楽しんでいた。

『うふふ、ほら、動かしてないわよ?』

チャムキュビアはくすぐっていた手を止めて指をクルルの両腋の窪みにあてがって問いかける。
ただ指を置かれているだけなので笑ってしまうほどではないが、
敏感になったクルルはよほど気になるのか、そわそわと落ち着かないでいる。

「んっ………あっ………………うぅ…………」

じっとしていると、脇の下から愛液の甘酸っぱい匂いが漂ってくるのがわかる。
自分が感じていた証拠であるその芳香はクルルを羞恥で染め上げると同時に、
くすぐられている間には忘れていたもどかしさを再び呼び覚まさせる。

『もじもじしちゃって…………ふぅ~~……』

「ふあぁっ……あぁぁ……」

耳に息を吹きかけられると、無意識に身体が小刻みに震えてしまう。
吐息攻めで快感の許容量が下がったからか、下着の中がさらにびしょびしょになっていく。
そんな肉体的にも精神的にも隙だらけのクルルをチャムキュビアが見過ごすはずもなかった。
ぬるぬるになっているクルルの脇の下をチャムキュビアが再びくすぐり始める。

「うあぁ……ぁあっ!?あっはははははは!!いやっはっはっははははははははは!!」

指を激しく動かすのではなく、複雑かつ丁寧になぞるようなくすぐり。
そのためくすぐったさの中に秘所のもどかしさが残ってしまい、
クルルは何とも言えない奇妙な感覚を感じてしまう。
当然くすぐりによる開発などされていないクルルの体では絶頂に達せられるわけもなく、
チャムキュビアの責めも止む気配はなく、一瞬でも我慢できそうにない感覚がクルルを苦しめる。

「うあああっはははははははははっはっはっは!!はひゃひゃひゃああっっ!!」

少し触られただけでもつい閉じてしまうような脇の下を、よりにもよって無理やり大きく開かれたまま
更に愛液という名の潤滑剤を付けられてぐにぐにとくすぐられ続ける。
すでに全身は汗まみれになっており、チャムキュビアが指を動かす度にクチュクチュという音が聞こえる。

『ねえ、クルルちゃん?うれしいお知らせがあるのよ?』

「ふはは…っ!?へあっっははははは!!」

集中すらままならない状況の中、ある一つの事を思い出す。
チャムキュビアは最初に"ギブアップせず3時間を過ぎたら解放"と言った。
今まですっかり忘れていたが、もしかするとそろそろ……と、期待を持ちつつなんとか耳を傾ける。

『あと20分で3時間なのよ。それでクルルちゃん、あなたにはこれが見えるかしら?』

「あっははははは!!はぁぁぁっ………っ!!やだあああっははははははははは!!」

予想は当たっていた。が、最悪の結果もついてきた。
チャムキュビアの背後にふわふわといくつもたたずんでいるもの……
全部で十数本に及ぶそれは、チャムキュビアが使役する蔓であった。
その形状は様々で、柔らかそうな毛のようなものがびっしり生えているもの、
逆に何の変哲もなくシンプルなツルツルとしているもの、
先端が細く複数に分かれているもの、猫じゃらしのようになっているものもある。

「いやああああっはっはっはっはっはっは!!やめっきゃっはははははははははははは!!」

『いやなら、やめてもいいのよ?ふふふ……』

サディスティックな笑みを浮かべながら、チャムキュビアが数本の蔓をクルルの服へと入れ始める。
すでに耐えられなくなっているクルルは体を動かしてそれを拒もうとするが、
両手足を閉じられない程度に拘束しているチャムキュビアの蔓がそれを許さなかった。
そして……

「ひゃはははははははは!!あはあぁっ!?ぎゃああぁぁっはっはっはっははははははは!!」

最初に追加されたのは、ツルツルとした蔓による脇腹へのくすぐりであった。
柔らかい両脇腹に強めに押し付けられた蔓はもにゅもにゅとのたうちまわりながら、
左右とも同じ周期で上下運動をする。
単純だがそれゆえにクルルに壮絶なくすぐったさを与える。

『次はここよ?ほら、こちょこちょこちょ……』

「ぎゃはあっ!!あははははははははは!!もうだめえええっへっへへはははははははは!!」

その次のターゲットはたっぷりと焦らされていた内ももであった。
猫じゃらしのような先が楕円形に膨らんだ蔓がその先端をピタリとクルルの内ももにくっつけ、
そのままスッスッと撫で始める。
くすぐったさこそほとんどないが、愛液で濡れた内ももへの焦らし責めは
クルルの全身ををより一層敏感にさせる。
その結果さらに愛液が流れ出し……と、悪循環に陥っていた。

そして次はクルルの膝裏を先の分かれた蔓がくすぐり始め、
さらに脹脛に毛の生えた蔓が巻き付き、うねり始めた。

「ぎひゃあああっはははははははは!!やあああっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

膝裏と脹脛から予想を遥かに超えたくすぐったさが伝わってくる。
脇の下、脇腹、内もも、膝裏、脹脛を左右それぞれ、計10か所を同時にくすぐられ、
目からは涙があふれ出し、口からは笑い声とともに涎が出ていた。
そんな事をお構いなしにチャムキュビアはその手を休めようともせず、
少しずつ責め方を変えてクルルを慣れさせないようにしながらくすぐり続ける。

「うはははははははっはっはっは!!もうやだああっはっはっはっはははは!!!
ゆるしてっへへへへへははははは!!ごっ、ごめんなしゃああああっはっははは!!」

『あらあら、何に謝ってるのクルルちゃん?悪いことしてないんだから謝らなくてもいいのよ?』

一刻も早く逃れるために必死に許しを請うクルルだったが、
"何をどんなに言ってもやめてあげない"という趣旨の言葉で返されてしまった。
3時間近く全身を弄られ、笑いたくもないのに笑ってしまい、
クルルの体力はすでに限界を超えていた。
それでも体はくすぐりから逃げようと勝手に動き、笑いと同時に吐き出してしまった空気を取り入れようとし、
そして逃げた先にもくすぐりの魔の手が待っており、せっかく吸った空気も再び吐き出してしまう。

「ひゃははははああああっ!!やああっはははははははははは!!」

『そろそろ限界かしら…?じゃあ最高の幸せをあ・げ・る』

その限界を悟ったかのように、チャムキュビアは最後の追い打ちをかけた。
辺りに残っていた蔓を全てクルルのローブの中へと入れる。
鎖骨、背中、二の腕、お腹、胸……と、責められていないありとあらゆる場所へとぴったりとくっつく。
そして全ての蔓と自身の手を今までに見せない速さで動かし始めた。

「くはあああっ!!うぎゃああっはっはっはっはっはっはっは!!
ああっはっはっはっはっははははははははは!!」

あまりのくすぐったさに目の前がかすんで見える。
いや、違う。これは。

『気絶と絶頂と、どっちが先かしら?ふふふふふふふ……』

「あっははははははははは!!んあぁぁああっ!!ぎひゃあああっははははははっははははは!!」

チャムキュビア本人に脇の下を弄くり回されて、使役する蔓に他の場所をくすぐり回されて。
そして一瞬目の前がふっと真っ白になったあと、吸いこまれるように意識が遠のいていった。
チャムキュビアがくすぐりを止めようとする二分ほど前であった。

「…………ル?……えてる?…………クルル?」

「ふえぁっ!?」

聞こえてきた声に跳ね起きると、そこには見慣れた竜騎士姿のレナの顔があった。

「お、ようやく起きたな。まったく、心配掛けさせやがって……」

少し離れたとこにはナイトのファリスもいる。じゃあさっきまでのは…夢?

「夜になっても帰ってこなかったから心配してたのよ?
飛竜が無理して山を越えてくれたからいいものの、
まさかあんな所で口から泡吹いて気絶してるなんて…」

違ってた。気絶ってことはさっきからむずむずする理由は……。
って、そんな事より。

「あれ、バッツは?」

「ん?あいつか?確かちいさなメロディとフラッシュ覚えてくるって言って出て行ったきりたぞ?」

翌日、見事"シェリー"と"コムサ ベラ"を"操って"青魔法をラーニングして帰ってきたきたバッツが口を滑らせ、
バル城に隕石の嵐が降り注いだ事は言うまでもない。

~終~


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